〜比婆山の幻の怪物を追って〜
西城町役場 類人猿係

昭和45年7月にヒバゴンが最初に目撃されて以来、次々と謎の怪物の目撃・足跡発見情報が相次ぎ、現地である比婆郡西城町には新聞・テレビ・雑誌などのマスコミ、そして全国から探検隊・調査隊が押し寄せる大騒動になりました。

そんな騒動の中、昭和46年4月には西城町役場内に類人猿係が正式に設置されたそうです。このかつて例を見ない類人猿係・・・新聞報道記事などから伺える主な業務内容をまとめてみました。

情報収集・記録西城町内で目撃・足跡発見の報を受けると、即座に現地に駆けつけ、情報収集・記録。現地周辺を詳細に調べ、新たな足跡を発見した例もある。
マスコミ対応新聞・テレビ・雑誌などのマスコミ応対、そして現地案内など。
問い合わせ窓口全国からの電話・手紙での問い合わせ窓口。
調査隊補助全国から訪れた大学の探検隊・調査隊への補助金支給・現地案内。
「迷惑料」支給マスコミなどの取材対応で「仕事にならない」と迷惑がる地元目撃者への「迷惑料」支給。この「迷惑料」は、役場内で正式に予算化されていたもので、目撃者一人当たり5,000円が支給されたようです。

当時、類人猿係で発刊された小冊子「比婆山の幻の怪物を追って」のコピーを入手しましたので、ここに紹介させていただきます。

 
この10ページの小冊子「比婆山の幻の怪物を追って」は、当時のヒバゴン情報を集約してまとめられたものです。その内容から、おそらく昭和49年か50年に発刊されたものと思われます。

尚、昭和50年には、西城町のヒバゴン騒動終息宣言と同時に類人猿係も廃止されており、勿論現在は存在しません。

この資料は、現在の西城町役場 企画振興課でコピーをご提供いただいたものです。ここに改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。
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比婆山の幻の怪物を追って  



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発刊にあたって
 “人間かサルか”昭和45年7月に出没して話題となった比婆山の謎の怪物(現在ではヒバゴンとよばれ親しまれている)も多数の目撃者によりその実在はより信憑性がましてきました。
 昭和46年4月類人猿係が置かれ、目撃記録、情報の収集、等々の仕事を務としてまいりましたが各方面からのお問い合わせや、資料提供の要望に今まで満足にお答えすることが出来ず大変ご迷惑をおかけしたことと存じます。
やっとここに経過を集約して、皆さんにご報告すると共にユニークでユーモラスな怪物「ヒバゴン」を推理してみたいと思います。
 殺伐とした現代社会その中で素朴でロマネスクな夢をほのぼのと育てていただき、少しでも失われる人間性回復のよりどころとなりえれば幸甚に存じます。
類人猿係
西城町の全望

町 内   比婆山連峰   県民の森
 



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  怪 物 出 没 状 況 一 覧 表
  目撃日時 場    所 怪 獣 の 状 態 足 跡 な ど 目撃者(当時の年齢)敬称略
1 45・7・20
20
西城町油木衣木ダム附近 ゴリラに似て子牛ぐら
い。
水にぬれた足跡。雑木
踏み倒される。
西城町 Y.M (31)
2 7・23
5
 同  自宅附近畑 異様な顔。
人間に近い。
草がなぎ倒されていた。  同   M.K (43)
3 7・30
5
油木自宅附近 1.6m。顔に毛がはえ
逆三角形。剛毛。
   同   S.I (47)
4 8・30
19
 同  県道 子牛のように四つんば
い。ゴリラのよう。
   同   S.T (43)
5 9・3
8
 同  大田ヶ原 茶かっ色の毛をした大
サルのよう。
トウモロコシが30本な
ぎ倒される。
 同   M.T (47)
6 10・8
 同  県民の森   足跡1・2個。縦14、
幅7cm
 同   I.N (50)
        ら2人
7 10・12
15
 同  湯之原 子牛のよう。茶かっ色。
顔は猿。胴長
   同   T.S (67)
8 7・9
15
 同  三井野原第1踏切 全身茶色の毛。前かが
み。1.8m。出歯。
  岡山県津山市 J.M (55)
9 11・20
西城町下尺田熊野川沿い   ねぐらか。トウモロコ
シの食べカス多量。
西城町別所 H.S (49)
10 11・11
20
東城町小奴可持丸自宅附近 全身黒色。体を左右に
ゆする。
  東城町 M.H (86)
11 11・13
6
小奴可 全身黒色。大猿のよう。    同   T.W (38)
12 12・16
10
比和町吾妻山池の原   足跡7個。雪で変形。
縦21、幅22cm
松江市黒田町 Y.S (22)
13 46・3・21
西城町立帽子山中   足跡300m点々。
縦24、幅10cm
島根県仁多郡 K.K (48)
14 9・3
18
同油木灰庭自宅附近 山桜の木上、1.5〜1.6
m。大猿の2倍。
  西城町 T.F (53)
15 9・4
10
同中電発電所山頂附近   足跡4個。
縦24、幅23cm
庄原市 T.T (45)
16 9・7
14
同県民の森鳥帽子山林道   足跡37個。
縦18、幅13cm
 同   Y.S (45)
17 9・14
17
同中野大風呂山山中 1.5〜1.6m。茶かっ色。
顔逆三角形。
  西城町  K.M (13)
18 10・24
同県民の森鳥帽子山林道   足跡6個。
縦18、幅13cm
名城大調査隊 I.Y ほか
19 12・15
16
同比婆山駅北側畑迫山山中 1.5mくらい。全身黒
毛。歩き方ゴリラのよう
爪跡あり6カ所。  同   R.N (69)
20 47・4・2
同油木衣木山中   足跡点々
縦18、幅13cm
京都市 S.K (16)
21 5・24
13
同山中国道上7カ所 1.6m。黒っぽい毛に
覆われ横歩き。
  島根県仁多郡 M.M (41)
22 8・14
同県民の森看板より1,500m
雑木林の中
足跡 足跡多数。
縦25、幅15cm
神戸市ボーイスカウト隊
        T.K (23)
23 11・7
12
比和町三河内山ろく ゴリラのよう。黒毛に
覆われ目口が大きい。
雑木が踏み倒される。 比和町 R.I (26)
24 11・29
7
同町山川林道 足跡 足跡700m点々と。
縦16、幅10〜12cm
 同   T.I (35)
25 48・2・3
18
同三河内一本松 二本足で歩く。全身薄
茶色の毛。
   同   M.K (54)
        ら3人
26 4・23
11
西城町油木国道314号線上 身体を左右にゆすり歩
く。体長1.5m
  西城町 N.K (42)
27 49・6・20
10
庄原市川北町須川道上 全身茶色。剛毛。1.6m
ゴリラに似ている。
  高野町 S.O (33)
28 7・15
 
比和町森脇の県道 大猿が四つんばい。
1.6m。全身茶色。
  比和町 K.H (65)
29 8・15
 
庄原市濁川町大谷戸ノ丸
山国有林そばの県道
写真撮影成功。    同   Y.M (41)
 



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出没地点と探検隊
○昭和47年6月に町内目撃地に出没記念板を設置した。今ではヒバゴン出没コースとして楽しまれ、目撃値に立って幻の乾物を推理するとき、押し流されそうな現代社会から解放された人間性の安らぎを覚える。そして大自然の足音が聞こえ、ロマネスクな夢を生むことができる。

○昭和47年8月神戸BS調査隊がこの地に、ベースキャンプを置き昼夜ヒバゴン探索を行った。
特にこの山を重点地としたのは水のある地点に新しい足跡を発見したからでありその探索方法はこの山の中に1m位の高さのタコ糸をくもの巣状に張り、レーダー探知機を置くという斬新的な方法をこころみた。
怪物の足跡と正体?
○身長は1.5〜1.6メートル
○足跡は27〜30センチメートル
○体重は80〜90キログラム
○顔は逆三角形で、人間によく似ているしかし全体に
 薄い黒にちかい茶かっ色の毛に覆われて目が鋭く
 ギョロッとしている
○頭には5.0センチメートルほどの黒にちかい茶かっ
 色の毛が逆立っている
○身体全体も黒にちかい茶かっ色の薄い毛で覆われ
 た胸には白っぽい毛がみられる
○動作はにぶく、人を恐れる様子はない
 



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  類人猿踊り
 昭和47年8月類人猿出没記念として、西城町熊野観光が考案した。比婆山山開き、紅葉祭に踊られ、又各所に出演し好評を与えている

比婆山温泉
 昭和49年6月オープンしたこの温泉は別名類人猿温泉とよばれ、ヒバゴン出没の油木地区に設立された。湯量は豊富で鉱泉質は中国地方最も良質のものといえる。ここには類人猿関係の資料が多数保存されている。
比婆道後国定公園案内概略図
比婆山伝説記
畏れながら、此世の初めを尋ねてみれば、伊邪那岐尊が、天の受橋に立たせ給ひ、天のぬ矛でトロカイ海を、掻き寄せ給ひ、八尋殿を立てさせ給ひ、大八洲国を、お聞きなされ、伊邪那美尊と交わりなされ、お生まれなされた其又神は天照皇大神や、月読素サ嶋尊の神々様に国々島々を治める神を、お生ませ給ひ其又次に、火の神様が、お生まれなさる、其又時に、伊邪那美尊は、七日の間、伊邪那岐尊に、おわかれなされ、産屋に入御なさる、伊邪那岐尊は、お慕ひなされ、産屋に到り、臨ませ給へば、伊邪那岐尊は、お噴りなされ、血引の岩で、闘ひなさる、火の神様をお生みなされておかくれなさる。其又御基は何処と問ば、備後の境の比婆のお山、其又標は何よと問ば、万年育ちのトガの木よ、其又神は楚にマツれる熊野の神社、万年育ちの杉の木で囲み、猿神に護らせ給う、
諸方の人々の参詣、日々絶間がない、

類人猿出没状況
  (略)

怪物のすがた
  (略)
お問合せ  西城町役場 TEL.2121
 



10 [注意] 最後にもう一度お断りしておきますが、類人猿係は昭和50年に廃止され、現在は存在していませんので・・・。  
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農林商工課類人猿係

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