類人猿説.... ゴリラ や オランウータンの可能性? |
ヒバゴン目撃証言によると、その身長は約150-160センチメートル。普通のニホンザルがここまで大きくなった例は確認されていない。 ・・・となると、ゴリラやオランウータンなどの『類人猿』がその正体ではないか? といった説も浮かび上がってくる。実は、謎の怪獣目撃に関する初期の頃の新聞報道でも『類人猿』の見出し文字が頻繁に使われていた。 学術的に『類人猿』とは、人間を合わせた霊長類のなかのヒトニザル科… ゴリラ、チンパンジー、オランウータンなどを含んでいる。 |
オランウータン (広島市安佐動物公園) |
・目撃者の話から、もっぱら大ザルが有力ではあるが、ニホンザルなどはそれほど大きくならない。そうなると、ゴリラ等の大型霊長類がその正体ではないかと浮かび上がってくる。
・現生の最大の霊長類はゴリラで、その身長は立った状態で160センチメートル程度。これは目撃情報にかなり近い。また、二足歩行ができるという点でも特に大きな矛盾は見あたらない。
・顔は「写真で見たゴリラの顔にそっくり」というそのままの目撃情報もあったようだ。
・ある専門家は発見された足跡の形や、目撃情報の背丈・動作・全身毛に覆われているといった特徴などが、オランウータンの特徴と一致すると主張していた。かつて、密輸入された30頭余りのオランウータンが行方不明になっているという新聞報道もなされていた。 |
・一般に、ゴリラをはじめとした類人猿の仲間は、アフリカや東南アジアなどの熱帯雨林の地域に生息している。一方、比婆郡西城町の年間平均気温は13℃未満であり、かなりの低温地帯と言える。また、冬になると積雪も多い地帯であり、ヒバゴン騒動の中心地である比婆山をはじめ、周囲にはスキー場もたくさん存在している。こんな寒い地域で、熱帯雨林に生息していた霊長類が長期間に渡って活動・生存していたということはとても考え難いことである。(但し、標高1500メートル以上の山地林に生息しているマウンテンゴリラの例はある)
・熱帯雨林に生息するオランウータンの場合、ほとんど樹上で生活しているらしい。ところが、謎の怪獣ヒバゴンの目撃情報において、樹上で目撃された例は極めて少ない。 |