GIF画像の特許問題
画像関連ヒント&トピックス

ホームページで標準となっている画像フォーマットと言えば、写真ならJPG(JPEG)形式、リンクボタンなどはGIF形式がお決まりでした。ところが、GIF形式の画像の作成・表示に際しては特許問題が絡んでいるのです。(私も今年/2000年の春頃に初めて知りました。)

もう少し正確に言うと、米国UNISYS社がGIF画像のデータ圧縮・非圧縮技術に関する特許を持っていて、その恩恵をこうむるにはライセンス取得が必要なのです。言い方を変えると、GIF画像を扱う(作成・表示する)為には、そのライセンスを取得するか、或いはそのライセンスを取得したソフトを使用しなければならないのです。
GIF画像をブラウザで表示させるなんてのも例外ではありませんが、Microsoft社などはライセンス取得しており、我々エンドユーザがそのブラウザでGIF画像を表示させても違法にはならないようです。ところが、自分でGIF画像を作成したり、GIF形式のフリー素材などを配布・使用する際には、「場合によっては違法となる」可能性があるらしいのです。Web上で色々と調べたところによると、

(1) 市販・フリーソフトに関わらず、ライセンス取得していないソフトで作成したGIF画像をWebで公開すると約50万円のライセンス料を課せられる。

(2) Web上でフリー素材として入手したGIF画像の場合でも同様。
さらに、フリー素材を入手して自分のWebサイトで使用する場合には、ライセンス取得したソフトを所有している必要がある ・・・といった解釈もある。

実際、このGIF特許問題を受けて、次のようなことが起こっています。

インターネット雑誌付録CD-ROM中の画像処理用フリーソフトがほとんど無くなってしまった.

あるフリーソフトでは、GIF画像に関する機能が廃止されてしまった.
(実を言うと、私もこのフリーソフトの愛用者で、市販のソフトを持っていたにも関わらず手放せなかったのです.それほど使い易くお気に入りのソフトだっただけにかなり残念! ちなみに、このフリーソフトで作成したGIF画像ファイルをエディタで開くと、なんとファイルに埋め込まれたソフトの情報が表示される・・・使ったソフトがバレバレなのです.)

フリー素材を提供するWebサイトで、GIF画像作成用ソフトはライセンス取得済みのものであることを明記するところがちらほらできてきた.

フリー素材を提供するWebサイトで、GIF画像を廃止して、問題のないJPG画像やPNG画像の素材へと移行しているところもある.

GIF画像の特許問題・・・「Webサイトのオーナーにとっては無視できない問題」 と思って取り上げました。もしかしたら、このページの記載内容に間違った情報・解釈など含んでいるかもしれませんので、詳しいことは下記のページなどで調べて見て下さい。

 UNISYS社のページ … 現在ページ削除されている為、リンク削除しました(2005.11.14)

 分かり易く解説されているページ
  ■わかりやすい PNG の話 for Web
  ■PNG 普及プロジェクト JAPAN

もっと色々と調べてみたい方は、検索サイト Infoseek JAPAN などで検索してみて下さい。「UNISYS GIF 特許」なんてキーワードを入れて検索すると、関連ページやこの問題を意識したフリー素材を扱うサイト等々..いっぱい出てきます。

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