お好み焼きフェスティバル


2000.11.10〜12、広島県立総合体育館で「お好み焼きフェスティバル」が開催されました。これは、第15回国民文化祭・ひろしま2000のイベントとして企画されたものだと思いますが・・・
遊びに行って写真を撮ってきましたので、ほんの少〜しだけ紹介します!

 一銭洋食 〜広島県 農と食のつながりMAP BOOK青年部〜
ネーミングは「広島(うちら)の畑で穫れた一銭洋食」。
広島風お好み焼きのルーツである「一銭洋食」の実演販売のコーナーです。結構人気があって、待ち行列ができるくらい盛況でした。
生産者・加工者の顔が見え、安全・安心な広島県内産の食材にこだわったオリジナルの一銭洋食を作ろうという試みだそうです。実際に実演販売されていたのは、戦前の「一銭洋食」のレシピを基本にして、さらに豚バラ肉やキャベツなどを加えて少しだけボリュームupしたもので、とても美味しそうでした。


戦前の「一銭洋食」のレシピ
<材料>
・うどん粉
 (あまり上質でない小麦粉)
・粉かつお
・とろろ昆布
・ネギ
・天かす(揚げ玉)
・紅しょうが
・ソース
<つくり方>
一、水でゆるく溶いたうどん粉の生地を玉じゃくしに一杯すくって
  鉄板にながす。
二、直径二十センチくらいの薄焼きの上に粉かつお、ネギ、
  とろろ昆布をバラバラとのせ、つなぎの生地を三、四滴たらす。
三、適当なところでひっくり返し、一度へらで軽く押さえて、
  また表に返し、ソースをひと塗りして出来上がり。
四、真ん中にへらで節目を一本入れて、二つに折りたたみ、
  経木にのせてもう一度ソースをぬり、古新聞にくるむ。
「広島の畑で穫れた 一銭洋食 解体新書」
広島県農と食のつながりMAP BOOK青年部さんのパンフレットより



 昔の一銭洋食の絵 〜サンフーズ〜
かなり貴重そうな昔の様子を描いた絵が展示公開されていたので、これは珍しいとばかりに思わず写真を撮ってしまいました。
写真左は、駄菓子屋さんの店先でおばちゃんが一銭洋食を焼いているところ。きっと、子供達のおやつとして人気があったに違いありません。写真中は、「屋台の一銭洋食」という文字が入っています。写真右は、「お母さん手づくりおやつ」。七輪の上の小さな鉄板で、お母さんが一銭洋食を焼いているようです。どの絵も庶民的ですね〜。
(写真の白っぽい斑点は会場内の照明が写り込んだものです.)

一方現在、お好み焼きも進化しています。
今でも庶民の味には変わりませんが、そばや玉子・キャベツ・もやし・豚肉等々..ヘルシーでボリュームのある立派な食事になりました。
最近では、チルド製品ができて全国発送もでき、お土産品もたくさん出回っているようです。会場内では、チルド製品やお好みソースの詰め合わせ等を展示販売されていたようです。写真はサンフーズさんの「お好み村ソース」の詰め合わせセット。なんと、お好み焼き用のヘラや天かす等がセットになったものもあるんです!



 お好み焼き実演販売 〜お好み村〜
会場のど真ん中では、「お好み村」のコーナーでお好み焼きの実演販売!
ご存じ「お好み村」は、市街地中央部の新天地にあって、ビルの中に計27店ものお好み焼き屋さんがずらりと並んでいます。なんと、収容人員は400名。今では、新観光名所として広島県外のお客さんも多そうです。

会場では、慣れた手つきで次から次へとお好み焼きを焼かれていました。その手際の良さに、思わず足を止めて見入ってしまうんです。
こちらの鉄板では、なんと22枚のお好み焼きを一挙に製作中!なかなか素人には真似できないプロの技といった感じでしょうか?

会場内には食事用のテーブルも準備してあって、ステージの催しを見ながら、お好み焼きを楽しんでいる人がいっぱいでした。こんなイベント、毎年やってほしいな〜。


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