は

 はー....、はあ.... <副詞>

(1)もう....。もはや....。すでに...。
(2)まもなく....。
共通語の「もう....」に相当する。

はー、しゃーなかろー?(もう、大丈夫でしょう?)
はあ、めーだんか?(もう、壊したんですか?)
はー、こにゃーいけんのじゃがーのー。(まもなく、来ないといけないのですが。)

 ....ばー、....ばあ <副助詞>

(1)....ばかり。
通常、名詞の後につけて、限定の意を表す。広島県内でも、県東部(昔でいう備後地方)特有の言葉。私も子供の頃、田舎でよく使ってました。
広島県内の方言を表現するのに、「備後ばーばー、安芸がらす」という言葉がある。備後地方の人がよく使用する特徴的な言葉として、この「ばー」が取り上げられているようです。
ちなみに、「安芸がらす」は、安芸地方で特徴的なもので、話しの間で「かー」という間投助詞(接続詞?)を頻繁に入れることからきているようです。但し、現在では広島市内で「かー」というのは聞いたことがありません。
....ばっかし

・雨ばー降るのー。(雨ばかり降りますね。)

 はしる <動詞><形容動詞>

(1)ひりひりする。
(2)針でさすように痛む。
「走る」ではない。歯や皮膚などが表面的にひりひり痛む場合に使う。普通の「痛い」とはやや異なり、独特のニュアンスを持つ。
いてー、にがる

・歯がはしる
・手の皮がむけて、はしる
・すり傷を消毒したら、すげーはしる

 はっとじ、はっとーじ <名詞>

(1)カメムシ。
私が子供の頃、あの臭いニオイを出す虫のことこう呼んでいました。昔の備後地方、県北の山間部特有の呼び方かもしれません。うちの家内(昔の安芸地方出身)は、「じゃこうむし」と呼んでいたようです。
じゃこうむし(?)

はっとーじは臭いけー、さわりんさんな。(カメムシは臭いので触るな。)

 はねにする <動詞>

(1)のけ者にする。
(2)仲間はずれにする。
「はね」は、標準語で「切り捨てる」を意味する動詞「はねる」の名詞形。

はねにしたら、いけんよ。(仲間はずれにしたら、だめですよ。)

 はぶ <名詞>

(1)歯ぐき。歯の根本をおおっている筋肉。
へびのことではありません。

はぶが腫れていてー。(歯ぐきが腫れて痛い。)

 はぶてる <動詞>

(1)ふてくされる。ふくれっつらをする。
(2)不平のあまり、やけを起こす。
ニワトリが卵を生み抱くことを「はぶてる」と言う?が、多分そのふくらんだ様子からきているものと思われる・・・?

・みんなしていじめるけー、はぶててしもーたー。

 はよー <副詞>

(1)早く。急いで。
(2)前から。
(3)すでに。とっくに。
「早く」の意。

はよーしんさいや!(早くしなさい!)

  ひ

 ひこじる、ひこずる <動詞>

(1)引きずる。
(2)地面をすって歩く。
地域によって、「ひこじる」や「ひこずる」等、微妙な違いがあるようです。

・ズボンのすそをひこずりんさんな!(ズボンの裾を引きずるな!)

 ひーさ <副詞><名詞>

(1)久しく。長い間。しばらく。
(2)久しぶり。
「久しく」が変形した言葉かも・・?

ひーさ行っとらん。(久しくいってない。)
ひーさに、なるでー。(久しぶりになります。)

 ぴしゃげる <動詞>

(1)たたく。
「ピシッ」とたたくことを意味する。広島県内でも、昔の安芸地方で使用している。

・かばちゅーたりょーったら、ぴしゃげるぞー!(文句を言っていたら、たたくぞ!)

 ひち <名詞>

(1)七。しち。なな。
数字の七(しち)のこと。ちょっと自信がありませんが、広島では「ひち」と言ってる人が結構いるのではないでしょうか?「しち」って、かなり言い難いですよね。
ちなみに、「七五三」は「ひちごさん」、「七輪」は「ひちりん」、「七面鳥」は「ひちめんちょう」、「七味唐辛子」は略して「ひちみ」、・・・なんてよく耳にするような気がするのですが・・・。◆広島ご出身の方、本件に関するご意見お待ちしてます。

・いち、にい、さん、しー、ごー、ろく、ひち、はち、きゅー、・・・(123456789・・・)

 びっしゃこ <形容動詞>

(1)びしょびしょ。水などにひどく濡れる様子。びしょぬれ。
雨や水に濡れてびしょびしょになってしまった様子を表す。汗でびしょびしょになった場合にもよく使います。

・雨が降ってきたけー、びっしゃこになってしもーたー。
・あちーけー、汗びっしゃこじゃー。

 ひばごん <名詞>

(1)未知の類人猿。幻の怪獣。
昭和40年代に広島県北の比婆郡西城町に出没したとされる未知の類人猿(幻の怪獣)の呼称。当時、週刊誌や新聞で目撃報告などが紹介されて全国的に有名になった。町を宣伝するために誰かがぬいぐるみを着て山を歩いたという噂もあるらしいが・・・真相は今だに謎に包まれている。
おそらく広島県人なら誰でも知っていると思われるが、最近徐々に忘れ去られようとしている? ただ、現在でも「ひばごん饅頭」とか「ひばごん丼」なる観光名物(?)なども残っている。
 ==>謎の怪獣ヒバゴンはどこへ行ったのか?

 ひやい <形容詞>

(1)冷たい。ぬるい。
広島では、物が「冷たい」ことを「ひやい」と言う。本来熱い物が「ぬるい」場合に、「ひやい」ということもある。
あちー

  ふ

 ぶち、ぶり <副詞>

(1)たいそう。非常に。ものすごく。とても。
これは決して魚の名前ではなく、英語の「very」に相当する。広島県内でも、地域によって「ぶち」「ぶり」等の変化がある。最近では、「ばり」という若者もいる。
どえらい、どひょーし

ぶち恰好ええのー。(とても恰好いいですね。)

 ぶと <名詞>

(1)ブユ。ブユ科の昆虫の総称。
夏場に発生し、体長2〜数mmでハエを一回り小さくしたような昆虫。「ぶと」は、「うるさい」、「咬む」ものとして嫌われ者である。
万有百科大事典 20 動物(小学館 1974)から以下引用。
ブユ [蚋] black-flies ・・・ 別名ブトブヨはいずれも咬刺の腫脹から名づけられたものと考えられ、本来はブト(膨む)といわれていたものらしい。ブユの名は東京地方の方言とされるが、現在和名としてはブユを用いる。

ぶとにかまれんさんなよー!(ブユに咬まれないでね!)

  へ

 へーじゃけー、ほいじゃけー <接続詞>

(1)だから。それだから。
会話の中で、つなぎ言葉として良く使う。

へーじゃけー、言うたじゃろー。(だから、言ったでしょ。)

 へちゃげる <動詞>

(1)つぶれる。押しつぶされる。
自動詞的な表現としては、「へちゃがす」を使う。地域によっては、「へしゃげる」、「へしゃがす」とも言います。
へしゃげる

へちゃげるけー、箱の上へのっちゃーいけん。(つぶれるので、箱の上に乗ってはいけません。)

 へつれる <動詞>

(1)すり減る。けずれる。すり切れる。
おそらく、広島県内でも昔の安芸地方特有で、備後では聞かれない。物体が摩耗してすり減ることを意味している。但し、鉛筆の芯は「へつれる」とは言わず、「ちびる」と言う。

へつれてしもーたー。(すり減ってしまった。)

 へり <名詞>

(1)物の端(はし)。
(2)隅(すみ)。隅っこ。
(3)ほとり。
物の端(はし)や隅(すみ)のことを「へり」と言い、漢字では「縁」と書く。「池のへり」とか「田んぼのへり」などと使うこともある。類義語の「わき」は比較的近い位置、「へり」はやや離れた端・隅を意味しており、距離感のニュアンスが異なる(?)
わき

・じゃまんなるけー、へりー置いときんさい。(邪魔になるので、隅に置いておきなさい。)

  ほ

 ほろける <動詞>

(1)落ちる。特に手を放して高いとことから落ちる。
おそらく、昔の安芸地方西部の方言と思われます。山口県内でも使われているようです。

・はしごからほろけて、こしゅーうった。(はしごから落ちて、腰を打った。)

 ほんま <名詞>

(1)ほんとう。まこと。
広島だけでなく、関西でよく使う方言。

・そりゃーうそじゃろう? いいや、ほんまじゃけー。(それは嘘ですね? いいえ本当です。)

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