か

 かぐる <動詞>

(1)引っ掻く。つめなどでかく。
つめなどで引っ掻くの意。昔の備後地方山間部特有の言葉かもしれません?

・猫へかぐられてしもーた。(猫に引っ掻かれてしまいました。)

 がっそ <形容動詞>

(1)髪や毛が乱れている様子。ぼさぼさ。
(2)がさつ。落ち着きがなく、あらっぽい。
よく髪の毛や動物の被毛がぼさぼさに伸び放題で乱れている様子(外観)を指して使用する。性格などががさつな場合にも使うことがある。

がっそな髪じゃねー。(ぼさぼさな髪ですね。)
・あんたー、がっそなのー。(あなたはがさつですね。)

 かっぽ <名詞>

(1)アリジゴク。(ウスバカゲロウの幼虫)
昔の備後地方山間部での俗称。子供の頃、よくつかまえて遊んでました。県内各地で色々な呼び方があるものと思われます。
しょーとめさん

・♪ かっぽ、かっぽ出てこい、かっぽ、かっぽ出てこい 

 かばちゅーたれる、かばちをたれる <動詞>

(1)生意気なことを言う。えらそうなことを言う。
(2)不平不満を言う。文句を言う。愚痴を言う。
広島では、「かばち」の助詞「」を省略して、「かばちゅー」となることが多い。ケンカの時に「かばちゅーたれな!(かばちを言うな)」などと使うと、とてもこわい印象を与える。尚、えらそうなことばかり言う人(たいがい行動が伴わない)、文句ばかり言ってる人のことを「かばちたれ」と呼ぶ。
◆ところで、常磐貴子さんのテレビドラマ「カバチタレ!」を見て、ここまでたどり着いた方いらっしゃいますか??
 ==>■助詞の省略■
おおものを言う

・何にゅーかばちをたれとるんや!?

 かもう <動詞>

(1)いらう。触る。
(2)からかう。もてあそぶ。ちょっかいを出す。

かもうな!(触るな!)
・かわいそーなけー、かもうちゃるなや。(かわいそうだから、からかうな。)

 ....がんす <助動詞>

(1)....です。....でございます。(丁寧)
現在では、ほとんど聞かれなくなった広島の方言。ごく希にお年寄りから、この「....がんす」を聞くことがある。ややぶっきらぼうに聞こえるかもしれないが、非常に丁寧な言葉である。
 ==>■こんな方言看板見つけたヨ!■(宮島・弥山頂上の展望台(売店)にて・・・)

  き

 きしゃない、きしゃねー <形容詞>

(1)汚い。不潔だ。汚れている。
(2)卑怯だ。
普通に汚い場合は「きたねー」と言うが、「きしゃねー」と言う場合はひどく汚いという感じがする。卑怯だという意味でも使用することがある。

きしゃないけーさわりんさんなや!(汚いから触らないで!)

 きっぽ <名詞>

(1)傷跡。
切り傷などが直った傷のあとのこと。もしかしたら、この「きっぽ」、昔の備後地方特有かもしれません・・・? (昔の安芸地方出身のうちの家内は知らなかった.)
男の子たるもの、手や足・ひざ小僧に「きっぽ」の一つや二つは残っているもんです。そして、今でも残っている自分の「きっぽ」を見ると、子供の頃に遊んでケガをした時のことを懐かしく思い出すんです・・・・。

 きょーてー <形容詞>

(1)恐ろしい。怖い。
(2)危険だ。
広島県東部・岡山県で「恐ろしい」を意味する言葉として使われている。地域によっては、「ちょーてー」とも言う。危険で危ないといったニュアンスもある。(ちなみに私の田舎では使われていた言葉です。)
「恐ろしい」を意味する言葉として、広島県東部(昔の備後地方)では「きょーてー」、西部(昔の安芸地方)では「いびせー」が多いようです。ちなみに、その境界は尾道辺りにあるんだそうです。
いびせー、ちょーてー、おといしい、おとろしー

・夜中にお墓へ行くんは、きょーてーよー。(夜中にお墓へいくのは怖い)
きょーてーけー、やめときんさい!(おそろしいからやめておきなさい!)

  く

 ぐすーない、ぐすーねー <形容詞><形容動詞>

(1)楽ではない。難しい。こみいっている。大変だ。
(2)手間が掛かる。手軽でない。
(3)体がつらい。病気で苦しい。
「楽ではない」といった意味で、色々な場面で使用する。ニュアンスとしては、広島の方言「やねこい」に近い意味となる。
やねけー、やねこいいたしい、いたしー  みやしー、みやすい

・そりゃー、ぐすーないで。(それは、楽ではないですよ。)

 ぐべんしゃ <名詞>

(1)お金持ち。
最近では、余り聞かれなくなった言葉かも・・?

  け

 ....けー、....けえ <接続助詞>

(1)....から。....だから。....ので。(原因・理由を表す)
動詞や形容詞の後につけて原因・理由を表す意味で用いる。
じゃけー

・走って来たけー、まにおうたー。(走ってきたから、まにあった。)
・白いけー、じきに黒ぉーなる。(白いので、すぐに黒くなる。)

 けつらかす <動詞>

(1)しごく。手荒くきたえる。
(2)やっつける。
しごーするしばきあげる、しばく

・そがーなことをしよったら、けつらかすでー。(そんなことをしていたら、やっつけるよ。)

 げに <接続詞><副詞>

(1)ところで。それはそうとして。
(2)ほんとうのところ。
広島では、よく会話の端々で出てくる言葉です。この「げに」は、副詞として古語辞典に載っている単語で、高校の古典の時間に習った覚えもあります。どうやら広島では、古語が方言として残っているようです。漢字で「実に」と書くようですが、元々「現に(げんに)」の撥音「ん」が消えて「げに」になったらしいです。

げに、どーしょーかのー。(ところで、どうしましょうかねー。)

  こ

 こう <動詞>

(1)買う。
広島では、「買う」と書いて「かう」ではなく、「こう」と読んでしまう人が多い・・・かも? 実際の話言葉の中では、「こー」と語尾を伸ばして使うことが多い。
 ==>■動詞の活用■

・おかしゅーこうて、たびょーやー。(お菓子を買って食べましょう。)
・あれこーてーやー。(あれを買って!)
こーちゃらん!(買ってあげません。)

 こがーな、こがーに <形容動詞>

(1)こんな。このような。(連体修飾語になる)
(2)このように。こんな風に。
あがーな、あがーに、そがーな、そがーに

こがーな事をしちゃーいけんよー。(こんなことをしてはいけないよ。)
こがーにーしてみんさい。(こんな風にしてみて下さい。)

 こーしゃく、こーしゃくたれ <名詞>

(1)理屈。理屈っぽい話。
(2)理屈っぽい人。
本来、共通語の「講釈(文章の意味を説き明かす.軍記物を朗読する.)」と語源は同じと思われる。但し、現在広島で「こーしゃく」というと、「理屈」「理屈っぽい話」など、生意気な感じ・軽蔑の意が込められている。ちなみに、理屈っぽくて生意気な人のことを「こーしゃくたれ」と呼ぶ。

・あんなー、こーしゃくたれじゃのー。(あの人は理屈っぽいですね。)

 こすい <形容詞>

(1)ずるい。悪がしこい。
特に悪がしこい人に対して、軽蔑の意味を込めて使用することが多い。

・あいつはこすいけー、信用できんのー。(あいつはずるいので、信用できませんね。)

 ごつい <形容詞>

(1)厚い。
ごつい」は、一般に「ごつごつした」といった意味で使われるが、広島では、本などが「厚い」といった意味でも使われる。その程度に応じて、「ごっつい」と言うこともある。

ごつい辞書ー、持っとるんじゃのー。(厚い辞書を持っているんですね。)

 ごっそう <名詞>

(1)ご馳走。豪華な食事。お客さんをもてなす食事。
おそらく語源は「ご馳走」。普段の食事とは違い、お客さんをもてなしたりするときのちょっと豪華な食事を指している。

・まー、ごっそうしとってじゃのー。(まー、ご馳走作られたんですね。)

 ごっとりさん <名詞>

(1)セミの抜け殻。
なぜだか分からないが「ごっとりさん」と呼ぶらしい。昔の安芸地方の呼び名。もしかしたら、かなりローカルな呼び名かも・・?

 こまい、こめー <形容詞>

(1)小さい。かさ・量が少ない。
(2)音などがかすかである。
(3)歳が若い。幼い。
(4)重要でない。取るに足りない。大したことはない。
標準語の「小さい」に相当する言葉。語感がよく似ているが、「細かい」とは少しニュアンスが異なる。

・このリンゴはこまいリンゴじゃのー。(このリンゴは小さいですね。)
・声がこめーけー、よう聞こえんよー。(声が小さいのでよく聞こえませんよ。)
・そのぐらいのこたー、こまいことよ。(その程度のことなら、取るに足りない小さなことです。)

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