さ

 ....(ん)さい <助動詞>

(1)....しなさい。(命令)
(2)....してごらん。(勧誘)
動詞の連用形+「ん」+「さい」で、思いやりを込めた命令または勧誘の意味を表す。標準語の「....しなさい」の「さい」と基本的には同じであるが、広島で聞くととても暖かみを感じる。
....ちゃい....せー

・何にゅーぐずぐずしょーるんね!早うしんさいや!
・いっぺん、広島へ来んさい。広島へ来てみんさい

 さいたら <名詞>

(1)よけいなこと。よけいなお世話。
(2)つまらないこと。(軽蔑を表わす)
似たような言葉に「よまつ」というのがあります。それと比較すると、この「さいたら」は、「つまらないことをして邪魔になる」といったようなニュアンスで使われているような気がします。
よまつ

・えーけー、さいたらぁしんさんな!(いいから、よけいなことをしないで!)
さいたらよー!そがーなことくれー知っとるよ。(よけいなお世話よ!そんなことくらい知っています。)

 さえりゃーせん、さえん <形容詞>

(1)つまらない。価値がない。とるにたりない。
(2)役にたたない。使い物にならない。たいしたことはない。
(3)おもしろくない。
標準語の「つまらない」の意で、「さえる」の否定。他人から直接「あんたー、さえんのー」と言われると、ちょっとつらい。

・そがーなことをしてもさえん。(そんなことをしても意味がない。)
・えらそうにゆーてもさえりゃーせんよー。(なまいきなことを言っても、使い物にならない。)
・今日はさえん1日じゃったねー。(今日はおもしろくない1日でした。)

 さげる <動詞>

(1)持ち上げる。持つ。
「下げる」とは反対の意味で、手を使って人力で持ち上げる場合に使用する。広島で「ちょっとさげてー」と頼まれたら、決して下げずに持ち上げて下さい。

・ちょっと掃除するけー、その机をさげてーや。(掃除をするので、その机を持ち上げて。)
・[何か物を運ぶ時に] しっかりさげーや。(しっかり持ちなさい。)

 さし <名詞>

(1)ものさし。定規。
広島では、「ものさし」とか「定規」なんてしゃれた呼び方は余り聞かない。もっぱら、「さし」と呼ぶ。

 さばる <動詞>

(1)さわる。
(2)つかむ。

・わしにさばるな!(私にさわるな!)

 さびー、さぶい、さみー <形容詞>

(1)寒い。
気温が低く冷ややかに感じられる様子をあらわす。
小学校のテストで、「あつい」の反対の言葉は? という問題で、うちの娘は「さぶい」と書いて×になったそうです。正解は、「さむい」でした。
あちー

・最近、さぶーなってきたのー。(最近寒くなってきましたね。)
・今日はさぶいねー。(今日は寒いですね。)

  し

 しこぎり <形容動詞>

(1)おもいっきり。めいいっぱい。
かなり、めいいっぱいな様子を表す。

・[自転車にのって] しこぎりこいでみんさい。(おもいっきりこいでごらん。)

 しごーする <動詞>

(1)懲らしめる。制裁をする。
(2)魚を肉をさばく。
手荒なやり方で「懲らしめる」や「いじめる」といった意味を持つ。魚や肉などをさばくという意味でも使用する場合がある。
しばきあげる、しばくけつらかす

・言うことを聞かにゃー、しごーするでー!(言うことを聞かないと懲らしめるよ!)
・その魚を、ようしごーせんよー。(さばくことはできません)

 しぬる <動詞>

(1)死ぬ。命がなくなる。
「死ぬ」の意で、ナ行変格活用の動詞。
 ==>■動詞の活用■

死ぬるけー、かもいんさんな!(死んでしまうので、触らないで!)
死ぬりゃーせんよーね。(死にはしませんよ。)

 しばきあげる、しばく <動詞>

(1)たたく。やっつける。
(2)懲らしめる。制裁をする。
かなり手荒なやり方で「たたいてやっつける」といったような意味を持ち、喧嘩の場面で使うと、ちょっと恐い。相手がつまらないことを言った場合に、しばしば軽い調子で使うこともある。「しばく」よりも「しばきあげる」の方が強い調子できつい表現になる。
しごーするけつらかす

・つまらんこと言いよったら、しばきあげるでー!(つまらないことを言ったらたたくよ!)

 しゃきらもなー <形容詞><形容動詞>

(1)とてつもない。常識はずれだ。
(2)おおげさだ。
おそらく、昔の安芸地方特有の方言と思われます。備後の田舎の方では聞いたことがありません。おそらく、今の若い人でこの言葉を理解できる人は少ないのでは・・? 軽蔑の意味を込めて使う言葉のようです。

しゃきらもなー、こうてきてから!(常識はずれに買ってきたね!)

 じゃ、じゃけー、じゃけえ、じゃけん <助動詞><接続詞><接続助詞>

(1)....である。....だ。
(2)....から来た。....の出身である。
(3)....であるから。....だから。
広島で最もよく耳にする言葉の一つで、男女を問わず使用する。指定・断定の意味を表わし、助動詞・接続詞として日常よく使用する。英語の"from"のような意味もある。

・わしゃーのー、広島じゃけん
・うちの子は、もう6才じゃけー、小学校へ行きょーるんじゃ
じゃけえ、わしが言うたじゃろうがー。

 しゃーなー、しゃーない、しゃーねー <形容動詞>

(1)だいじょうぶ。
(2)心配しなくてもよい。
関西弁の「しゃーない」(しかたがない)とは、違う意味を持つ言葉で、「だいじょうぶ」をあらわす。「世話はない」が訛った言葉と思われる。おおまかには、昔の安芸地方で「しゃーなー」、備後で「しゃーねー」と、地域によって語尾が異なる。

・あいつにまかしときゃー、しゃーねーよ。(あの人に任せておけば、大丈夫だよ!)
しゃーないけー、やってみんさいや!(大丈夫だから、やってみてごらん!)

 しょーとめさん <名詞>

(1)アリジゴク。(ウスバカゲロウの幼虫)
昔の安芸地方での俗称。アリジゴクの動きが、後ずさりしながら田植えをしている「早乙女」に似ていることから、呼ばれるようになったらしい。
かっぽ

・♪ しょーとめさん、しょーとめさん、出てこいしょーとめさん 

  す

 すいばり <名詞>

(1)木の繊維が皮膚にささったもの。繊維状のトゲ。
正確にはトゲではない。手などの皮膚に刺さった木の繊維の小さいものを「すいばり」と呼ぶ。主に広島県西部(昔の安芸地方)で使用される。県東部(昔の備後地方)では、「そばり」と呼ぶことが多い(?)。
一般的に「すいばり」「そばり」は、皮膚の表面の浅いところに刺さることが多く、それほど痛みは感じない。場合によっては、火で焼いた針でつついて取り除くことがある。
通常、「刺さる」とは言わず、「たつ」と言うことが多いと思うのですが・・・・如何でしょうか??
そばり

すいばりがたった。(木の繊維が刺さった。)

  せ

 ....せー <助動詞>

(1)....しなさい。(命令)
(2)....してごらん。(勧誘)
動詞の後に付けて、命令または勧誘の意味を表す。同義語の「....さい」「....ちゃい」と比べて、より命令調な感じがする。この「せー」は、昔の備後地方山間部特有かもしれない。
....さい....ちゃい

・何にゅーぐずぐずしょーるんね!早うしんせー!(早くしなさい!)
・はよー、食べんせー!(早く食べなさい!)

 せばい、せべー、せめー <形容詞>

(1)狭い。面積や幅が小さい。
広島では、共通語の「せまい」と言う人は少ないかもしれません? 「せばい」とか「せめー」なんて言う人は結構いるみたいです。
ひれー

せばいけー、はいらりゃせんよー!(狭いので入れませんよ!)
・このみちゃーせめーのー!(この道は狭いですね!)

  そ

 そばたま <名詞>

(1)そば・玉子入り広島風お好み焼き
そば・玉子入りで最もノーマルな広島風お好み焼きを注文する時の略称。単に「そばたま」といった場合、普通は豚肉も入っています。場合によっては、「そばにくたま」、「にくたまそば」と言うこともあります。「そばたま」の後には、「生イカ」とか「ダブル(そば2人前入り)」などのオプションをつけることもできます。
そばたま」はお店で注文するときに使用します。お店の外では、「お好みゅー食べー行こーやー(お好み焼きを食べに行きましょう)」といった具合に、「お好み」と略します。

・[お好みやさんで注文を聞かれた時に] そばたまダブル1枚!

 そばり <名詞>

(1)木の繊維が皮膚にささったもの。繊維状のトゲ。
すいばり

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