広島の顔－安芸の宮島／厳島神社

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広島の「顔」　－安芸の宮島／厳島神社－

広島の「顔」になる名所・名物の紹介ページ。
日本三景の一つ...安芸の宮島、原爆ドームと共に世界遺産一覧表へ登録された「厳島神社」。


日本三景のひとつ「宮島」....そして、原爆ドームと共に世界遺産一覧表へ登録された「厳島神社」。現在の厳島神社は、平安時代の末期に平清盛の命により造営されました。海中にそそり立つ国の重要文化財に指定されている大鳥居は、何とも神秘的で厳かな感じです。　宮島厳島神社には三女神が祭られており、昔は「カップルで行くと女神様が嫉妬して、別れるはめになる」と噂されましたが、これはウソらしいです。神社では神前結婚式もできるようです。（実際、写真を撮りに行った日にも結婚式をされていました）

厳島神社

厳島神社は建物のすべてが国宝と重要文化財で、1996(平成８)年には原爆ドームと共に世界遺産一覧表へ登録されました。
神社には、市杵島姫命（いちきしまひめのみこと），田心姫命（たごりひめのみこと），湍津姫命（たぎつひめのみこと）の三女神が祭られており、古くから海上安全・商売繁盛の守護神としてあがめられてきました。
神社は６世紀末から７世紀初め頃に創建されたと伝えられています。現在の寝殿造の社殿は、1168年に宮島さんを深く信仰した平清盛の命で佐伯景弘が造営したそうです。

宮島のシンボル....朱の大鳥居

厳島神社の海中にそびえ立つ朱の大鳥居は、国の重要文化財に指定されており、宮島のシンボル的存在になっています。この大鳥居は高さ約１６ｍで、樹齢400年前後のクスノキの自然木が使われているそうです。

この大鳥居は、数十年から百年前後の間隔で建て替えられており、現在のものは八代目....建立から124年になるそうです。（建て替え用のクスノキ調達先に頭を悩ませているようです）

弥山（みせん）に登らずして宮島を論ずる勿れ

昔から「弥山に登らずして宮島を論ずる勿れ」といわれており、また、「日本三景の一の真価は弥山頂上の眺めにあり」ともいわれているんだそうです。
弥山は宮島最高峰の山で海抜530m、頂上の展望台から瀬戸内海が一望できます。また、信仰の山として古くから崇拝され、天然記念物「弥山原始林」のあちこちには、弘法大師ゆかりの古い史跡や文化財、お地蔵さん、大小様々な奇岩怪石が散在しています。そして、古くからの不思議な言い伝えもたくさん残っているようです。

安芸の宮島「弥山の七不思議」 2001....実地調査(!?)の紹介

「食」と「おみやげ」

宮島の「食」といえば、焼きたての「もみじ饅頭」です。熱々のもみじ饅頭はばら売りもしているので、是非１個お試し下さい。最近は、抹茶・チーズ・クリーム・チョコ等バリエーション豊富ですが、やっぱり正統派はこしあん入りです。そして忘れてはいけないのが、「焼きカキ」。店先で殻つきのまま焼いているのを見ると、嫌いな人でもつい一口食べてみたくなってきます。

おみやげは、高校野球の応援でおなじみ「宮島しゃもじ」....生産量は全国一だそうです。

ロープウェイ・宮島水族館

子供連れで時間があれば、ロープウェイで山に上がって野生のサルとシカを見に行きましょう。西日本最大級の宮島水族館も結構楽しめます。人気者の「ラッコ」は、国内の飼育数が減少している関係で、平成11年2月に繁殖のため三重県の鳥羽水族館に移動したそうです。
　宮島水族館の入館料大人￥1,050はちょっと高い．．？

季節のお祭・舞楽

写真を撮りに行った日は、偶然にも「桃花祭神能」で国の重要文化財の能舞台で能・狂言が奉納（左写真）されていました。この能は、１６世紀から今日まで続いているそうです。お弁当を広げながら、古い伝統を持つお祭・舞楽を鑑賞するのは贅沢で優雅な感じがします。

【参考資料】
(1)わたしたちの郷土－広島県の歴史，広島県郷土資料研究会編　青葉出版株式会社(1979.10.15)
(2)安芸厳島社，松岡久人著　株式会社法蔵館(S61.1.20)
(3)神の島宮島を楽しむ，株式会社中国新聞社(H8.2.20)
(4)広島県風土記，株式会社旺文社(1986.9.25)
(5)朝日新聞　建立124年世界遺産の厳島神社　大鳥居ピンチ(99.04.16)
(6)弥山史跡巡り・自然散策道　弥山登り　-トレッキング in MIYAJIMA-，社団法人宮島観光協会(2000.5)