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生き物の部屋 −テントウムシ 成長編−

 テントウムシの幼虫〜サナギ〜羽化
我が家の裏には、ちょっとした草むらがあります。そこには、ヨモギやヒメジョンが生えていて、アブラムシ(アリマキ?)が発生する頃になるとテントウムシがやってくるようです。テントウムシの幼虫がサナギになり、羽化して成虫になる様子を観察したので紹介します。

....自然の中で同じテントウムシの個体をずっと観察するのは根気がいります。なかなか自由に時間もとれず、決定的な瞬間を見るのは至難の技です。

のけぞるテントウムシの幼虫 1999年6月5日(土) 11:30 晴れ

ヨモギの葉っぱの上でテントウムシの幼虫を発見。
おしりの先を葉っぱにくっつけて立ち上がり後ろにのけぞっています。時々、モゾモゾと体を震わせているようでした。
それにしても、こんな怪獣みたいな幼虫がテントウムシになるとは...

テントウムシの幼虫 1999年6月5日(土) 12:00 お昼

体を水平にして、ほとんど動きがなくなりました。
体を丸めてサナギになろうとしているようです。
体の長さが徐々に縮まっていくように見えます。

テントウムシのさなぎ 1999年6月5日(土) 15:40頃

出かけている間に脱皮の瞬間を見逃してしまいました。
もうすでにクリーム色のサナギになってしまいました。おしりには、黒いぬけがらがシワクチャになって残っています。
草むらにはたくさん幼虫がいるのですが、サナギになる脱皮の瞬間は一度も見ることができませんでした。

立ったさなぎ 1999年6月5日(土) 15:40頃

あ、立ち上がった。なんと時々立ち上がっているようです。体を乾かしているのでしょうか?

立ったさなぎ 1999年6月5日(土) 19:00頃

だいぶ茶色になりました。よーく見ていると、周囲で物の動く気配を感じるとピクッと立ち上がっているようです。危険を感じて威嚇しようとしているのかも知れません??

テントウムシのさなぎ 1999年6月5日(土) 20:30頃

さらに茶色が濃くなって、乾燥したような気がします。
大きさを計ると約6mmです。

その後、朝仕事に出かける前と夜帰宅した際に必ずチェックしていました。
いつ覗いてみてもサナギはサナギ、少し色は変わったもののほとんど変化ありません。

...そして、待つことちょうど1週間。
もし、平日の昼間に羽化したら... と思っていましたが、
羽化した直後を観察することができました。



白い羽のテントウムシ成虫 1999年6月12日(土) 9:30頃 朝 曇り気味

朝食後にいってみると、なんともう羽化しているではありませんか。朝食前に見たときには、まだ少し白っぽく透けたような色のサナギだったのに。たぶん、羽化して間もないと思います。
レモン色の羽は、まだ柔らかそうな感じです。どこか羽を乾かすのに良い場所を探しているように動き回っています。
それにしても、仕事が休みの日に羽化するとは..ラッキー!


白い羽のテントウムシ成虫 1999年6月12日(土) 9:32頃

サナギの抜け殻のある葉っぱの下に回り込みました。
...どうやら、落ち着ける場所を見つけたようです。


白い羽のテントウムシ成虫 1999年6月12日(土) 9:33頃

ちょっと失礼して、葉っぱを持ち上げて見ました。
写真では分かりにくいのですが、かすかに星が浮き上がってきているようです。
この後、危険を感じたのか、別の場所を探して移動してしまいました。


下羽を伸ばすテントウムシ 1999年6月12日(土) 9:50頃

どうやら落ち着ける場所を見つけたようです。
下羽を伸ばし始めました。下羽は灰色っぽい色をしていて、しわくちゃになっています。

下羽を伸ばすテントウムシ
少ーしづつ下羽を伸ばしていきます。伸びた下羽は、透けて見えるような白色です。

下羽を伸ばすテントウムシ
やっと、下羽が伸びきりました。結構下羽は長く、全部伸びるまでに10分位かかったでしょうか。
この後、白い下羽が徐々に黒っぽい色に変わり、たたみ込んで上羽の下に収めます。

1999年6月12日(土) 10:35頃
 もう下羽をしまい込んで休んでいました。
 上羽はまだクリーム色で柔らかそうです。(写真なし)

テントウムシの成虫 1999年6月12日(土) 12:45頃 お昼過ぎ

かなり上羽の色が濃くなり、オレンジ色の星もはっきりしてきました。しかし、まだまだ柔らかそうな羽です。
時々移動しては、じっとして羽を乾かしているようです。

テントウムシの成虫 1999年6月12日(土) 16:15頃 夕方

まだ葉陰でじっとしていますが、もうすっかりツヤツヤ光った硬そうな羽になりました。
このナミテントウは、このまま次の日も近くの葉っぱにいました。天気が余り良くなかったせいか、結構体が乾くまでに時間がかかるようです。


幸運にも、ナミテントウの幼虫から成虫になるまでを観察することができました。
幼虫からサナギになる瞬間、サナギから羽化する瞬間は、どちらも見ることができませんでしたが、
次回の楽しみにとっておきたいと思います。

テントウムシ ....天道虫
甲虫目テントウムシ科に属する昆虫。一名「ナミテントウ」。体長7-8mm、ほぼ半球状で光沢があり、背中は橙色に黒い点紋のある個体から黒色に2個の橙色紋のあるものまで、さまざまな紋の個体がある。
成幼虫とも草木についたアブラムシを捕食する益虫。年数回世代を繰り返し、成虫で越冬する。

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