2000年6月 今年も元気な姿を見せてくれました！

今年も、田植えが終わりしばらくしてホウネンエビが元気な姿を見せてくれました。今年のホウネンエビは、去年よりちょっと大きいような気がします。　・・・ということで、今年はじっくり観察してみることにしました。 ....今年田んぼに出現したホウネンエビは、最大のもので約25mm！　我が家で卵から飼育したホウネンエビとは比べものにならないくらいのビッグサイズです。やっぱり、自然が一番のようです。

ホウネンエビ ♀ ■体形・・・全体的にふっくらした感じ ■体色・・・褐色、暗緑色（どちらかというと地味な色合い） ■頭・・・１本の尖ったツノ状の突起（尖った鼻のように見える） ■脚・・・１１対 ■卵・・・お腹の雨粒状の袋の中に沢山の卵を持っている．動くと袋の中の卵が常にユラユラ動いている． ■尾・・・鮮やかな朱色 [2000.06.24撮影／5mm方眼紙の上で]

ホウネンエビ ♂ ■体形・・・やや細身でスマート ■体色・・・暗緑色、緑色、青緑色（鮮やかな色合い） ■頭・・・大きなシャベル状の突起（顎？）．この突起は、正面から見ると結構薄いことが分かる．それにしても、何の役に立つのでしょうか？ ■脚・・・やっぱり１１対 ■尾・・・やや薄目の朱色 ■行動・・・メスに付きまとっていることが多い [2000.06.24撮影／5mm方眼紙の上で]

ホウネンエビ　....豊年蝦　Fairy Shrimp 甲殻網無甲目ホウネンエビ科に属する。体長20mmの細長い円筒形で甲を持たず、11対の脚がある。 初夏の頃、水温の高い水田などに出現する。「大発生する年は豊年になる」という言い伝えがあるらしい。背中を下にして脚のすばやい動きで巧みに遊泳する。普通は無色半透明であるが、緑色を帯びることがある。（参考：万有百科大事典20 動物, 小学館, 昭和49年）